私と彼をつなぐもの。
車を見送り、なんだか嬉しい気持ちでいっぱいで歩き出す。
くすぐったい気持ちで、車内の事を思い出すと顔がにやける。


会社の入り口まであと、10メートル程のところで前から一人の女性が私に視線をあわせながら険しい表情で歩いてくる。


ダークブラウンのロングの髪にパッチリした瞳。プックリとしたセクシーな唇。なによりスタイル抜群の美人。
『綺麗』って言葉がピッタリだ。

そんな女性が怖い顔をして私をめがけて歩いてくる。


歩いてくる。というより、迫ってくる。のが正解かも。
そんな勢いだ。


でも、私の知り合いではない。


< 37 / 71 >

この作品をシェア

pagetop