私と彼をつなぐもの。
「ねぇっ!」


その美人は、私の目の前までくると突然私に話しかける。


「は、はい。」


「あんた、誰!?海斗の何?なんで一緒に来てるわけ?」



一瞬キョトンとするも、『海斗』というのは黒宮さんの事だと気づく。


「グランドスタッフ?でもないわよね。事務の人?」


イライラしながら次々に質問してくる。


「あ、私は社員食堂で働いてます………」


「はぁ!?社員食堂!?なんでそんなのと海斗が知り合いなわけ?」


女性はビックリしている。
私はバカにされたようでムッとする。


「…………まさかさ、彼女とか言わないよね。」


そうです。


なんて言えたらいいのだけれど。


「違います。マンションが同じで…」


「ふーん。まぁ、そうだろうね。っていうかさ。」


女性はもともと近かったけれどさらに一歩私に近づく。


「………私は海斗が好きなの。悪いけど邪魔しないでくれる?まぁ、あなたと海斗じゃ、レベルが違うし、海斗があなたを選ぶとも思えないけど。あんまり、海斗のまわりをうろうろしないでね。」



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