私と彼をつなぐもの。
今日は私は遅番でランチ後から夜までのシフトだ。


ランチ後のカフェタイムは、ランチの時とは違ってマッタリとした雰囲気だ。ランチが終わった直後ということもあり、一組席に座っているだけであとは誰も居ない。


その一組というのは、黒宮さん。それと、CAの桜井さん。それからスーツを着た男性と女性が一人づつ。


黒宮さんの隣には桜井さんが座っていてニコニコと黒宮さんに話しかけている。


黒宮さんといえば、頬杖をついてアクビをしている。


「あの二人が今年のミスター＆ミスらしいわよ。」


先に来ていたパートのおばちゃんが教えてくれる。

毎年、ミスターＡＡＮ、ミスＡＡＮというのが発表されて例年その二人が会社の販売用のポスターを飾るのだ。


「黒宮さんってまだミスターやってなかったんだぁ。とっくにやってると思った。」


情報通の恵梨香がきまづそうに話す。


「……広報課の課長って黒宮さんの同期で仲が良いらしいのよ。それで、今までは黒宮さんの元カノの事もあってメディア向けに黒宮さんの写真を出すのは控えてたらしいんだけど、別れちゃったからね。解禁って感じ？」



「そうなんだぁ。」


私はさらっと聞き流すふりをしてカフェカウンターに入る。









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