伝言~最後のメッセージ~






「何か、お母さんみたいなんだよね」

「飯食ってるかとか、そんなん」

「ふ、ふ~ん……」



それは、私が渡したお礼の手紙

感謝の言葉とか、入院なんて入っていない

ただ、普通の話がしたくて

でも照れるから書いたんだ

それが、私の目の前に置かれている

この現実を、どう受け止めよう?




「でも、俺の中から消えてる人って」

「多分こんな人だったと思うんだ」

「そんな感じがする」



記憶についてはノータッチ

きっと君は気付いてくれない

でも、実際

君は私に近付いてきている





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