伝言~最後のメッセージ~
「もうちょっとで、思い出すのかな?」
「え?」
「前の彼女の事とか……」
期待を持っていた
そうだよ、直ぐに思い出してくれる
光が見えてきたんだ
着がえながら、そんなことを思っていた
裾が久しぶりの所為か硬い
でも、嬉しかった
「大丈夫、それでも瑠奈が好きだ!!」
「…………」
眼を見開いてしまった
でも、ニコニコするから
私もニコニコを返した
子供みたいなコミュニケーション
でも、優しい空気
もうちょっとだね
もうちょっとだよ……?