伝言~最後のメッセージ~
「亮くん大丈夫?」
「うん、平気」
「そっかぁ……。良かった」
まるで自分の彼氏みたいに心配してる弥生
何だかおかしくて笑った
弥生はそれを見て笑ってくれた
「その顔が、亮くんを治したんだね」
「完治じゃ、ないけどね」
「ははは」
こうやって授業を受けている間に
君が私を思い出して抱き締めてくれたら
どんなに帰るのが待ち遠しいでしょう
そう言ってペンを走らせる
単純に夢を求めて
保健士になりたい
そう思って
アルバイトでは介護士をしている
でも、軽度しか任されない
いつか、どんな人でも助けたいから
だからペンを走らせる
自分のために
役に立つために