伝言~最後のメッセージ~
「何食べる~?」
「う~ん、ラーメンで良いんじゃない、無難で。いっつもだけどさぁ」
「好きだよね、弥生」
「そりゃ、一応ラーメン屋だし」
「叔父さんがでしょ?」
弥生の明るい声も性格も好き
心から好きになれる今の自分も好き
箸と食券の置いたトレイを取る
オバサンがニコッと笑う
そういうワンシーンが綺麗で
大好き
「結婚は早いけどやっぱりする?」
「うん、したい」
「そっかあ」
「亮しだいだけどね」
「だね」
椅子を引いて座る
箸を持って割る
単純なのに、幸せな事
亮とも、食べたいな……