伝言~最後のメッセージ~






「どうしたの、これ……」

「買ってきてもらった」

「隣の人に?」

「うん」



水色の綺麗な布に刺繍された薄ピンクの華

キラキラ光るアクセントラメ

まるで私の好みを知ってるかのようだった




「どうやって選んだの?」

「そいつも彼女いて、誕生日だったんだって」

「ついでに沢山買ってきてもらった」

「それで選んだの?」

「うん」



亮が服を持って合わせてくれる

サイズは丁度だ

どうして分かったんだろう?



「これ、サイズは?」

「え?何で?」

「だって覚えてないんじゃ……」






< 68 / 74 >

この作品をシェア

pagetop