伝言~最後のメッセージ~
「どうしたの、これ……」
「買ってきてもらった」
「隣の人に?」
「うん」
水色の綺麗な布に刺繍された薄ピンクの華
キラキラ光るアクセントラメ
まるで私の好みを知ってるかのようだった
「どうやって選んだの?」
「そいつも彼女いて、誕生日だったんだって」
「ついでに沢山買ってきてもらった」
「それで選んだの?」
「うん」
亮が服を持って合わせてくれる
サイズは丁度だ
どうして分かったんだろう?
「これ、サイズは?」
「え?何で?」
「だって覚えてないんじゃ……」