淡いカルピス


たまたま、視界に入った葵(アオイ)くん。


1年と3年同じクラスだった。


正直1度も話したことがないと思う。どちらかといえば大人しい。


だんだんと視線をしたに下ろしていく。


葵くんは、体操ズボンで上の服を切る直前でたまたま視界にお腹が写った。


「細…」


思わず声に出してしまう。


不思議そうに由希が私を見た。


慌てて誤魔化してたら葵くんは上の服を着てしまった。


心のどこかで "残念"って声が聞こえる。


また、視線が下がって ズボンから見える足があまりにも綺麗で、白くて 風なんか吹いてないのに 私の中を何かが吹き抜けた。


「好き」


吹き抜けた何かが運んできたのは私も予想外の言葉だった。
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