淡いカルピス
「え、晴乃 好きな人いるの?」
ぐいぐいっと押してくるように由希が私に攻めよってくる。
由希さん由希さん 距離が近いですよ。
「んー 分かんない」
「いやいや、そんなの通用しませんよ。私の目を誤魔化そうなんて100年早い」
飛びついてきて何度も顔を覗かれる。
わからないんだもの仕方ない。
「それよりさ、何か飲み物買いに行こ」
腕をつかみ葵くんの隣をわざと通ってみる。
分からないから、確信を持ちたい。
チラッと見た葵くんの横顔
心が赤くなる、音が鳴る
この気持ち 何でしょう?