淡いカルピス
体育館に移動すると男子が元気にバスケをしてる。
キラキラしてる。
「おい、小神(コガミ) それ ちゃんと始まる前に飲みきれよ」
"うっちー"こと内井先生が私のコップを指さす。
わかってますよ、飲みきりますよ。
そのために小さいサイズをわざわざ買ったのだ。
「大丈夫大丈夫、飲み切るよ。いつも飲んでるじゃん」
「そうだな、 お前飲むの早いもんな」
うっちーは呆れながら バスケに混ざろうとしている
それでも教師なのか。
うっちーを目で追って行くとその先には何故か葵くんがいる。
あぁ、すごく今日は 葵くんが目に入る。
コップの中の氷が静かに揺れた。