淡いカルピス


体育館に移動すると男子が元気にバスケをしてる。


キラキラしてる。


「おい、小神(コガミ) それ ちゃんと始まる前に飲みきれよ」


"うっちー"こと内井先生が私のコップを指さす。


わかってますよ、飲みきりますよ。


そのために小さいサイズをわざわざ買ったのだ。


「大丈夫大丈夫、飲み切るよ。いつも飲んでるじゃん」


「そうだな、 お前飲むの早いもんな」


うっちーは呆れながら バスケに混ざろうとしている


それでも教師なのか。


うっちーを目で追って行くとその先には何故か葵くんがいる。


あぁ、すごく今日は 葵くんが目に入る。


コップの中の氷が静かに揺れた。
< 5 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop