初恋物語。
必要性
二学期の初め頃、私の学校に、
翼という人が転校してきた。
翼は、運動が得意で、頭も良い。
それに、希望に満ち溢れた目をしていて、
毎日生き生きしている。
そう。私とは何もかもが180°違う人間なのだ。
翼は毎日、優しい声で
「おはよう」
「さようなら」
こんなふうに、挨拶をしてくれる。
それは、私にとって、物凄く嬉しいこと。
だってそんな人周りいにいないから。
でも、きっとすぐに 貴方の中で私なんて
挨拶する価値すらもない無い様な
存在になってしまうんだろうな
毎日そう考えていた。