遠距離なんて気にしないッ!!!!
「最悪〜なんで沙愛なわけ〜?」

沙愛はめんどくさそうに顔をしかめる。

「去年も学級委員やってたし、
信頼できるんだよ、きっと」

沙愛なんだかんだ何でもそつなくこなすからな〜。

「だからってあんな一方的に決めなくても
よくないー?」

「……柊うるさい」

さっきまで寝てた春川くんが
目を覚まして沙愛を睨みつける。

「春川黙れ。」

沙愛も沙愛で言い返すからヒートアップするってこと分かってるのかな?

「朔来今からでもいい?」

急に話を振られて少しびっくりする。

「なんで?2時間目って言ってたじゃん」

沙愛が聞いてくれる。

「話長引きそーだし、いーだろ別に。」

寝起きは機嫌が悪いのか、
ぶっきらぼうに言って、私に手招きする。

「もーいいよ、行ってきな」
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