遠距離なんて気にしないッ!!!!
「やっと泣き止んだな」

そう言って私の頭を撫でる恭哉。

それが心地よくて眠くなる。

「ふぁ〜……」

思わずあくびが出てしまう。

「ん?緋芽菜眠い?寝るか?」

優しいからこう言ってくれるけど、
多分寝たら迷惑だよね……。

「ううん、帰る」

早く帰って寝よう。
そう思って上着に手をかけようとした。

「いいから、寝て行きなよ。
顔色も悪いし、心配だから。」

このとき、優しいなぁなんて思って
言う通りにしたのが間違いだった。

お礼を言って目を瞑る。

私は思ったよりもすぐに意識を手放した。
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