遠距離なんて気にしないッ!!!!
何時間経ったんだろう。

「ん……」

目を覚ますと、見慣れない天井。

「あれ……ここ恭哉の家か……。」

携帯を見ると午後8時。
お母さんに連絡しなきゃと思い、
お母さんとのトークを開く。

すると、送った覚えのない文字が。

「今日は恭哉の家に泊まるね。」

こんなの私は送っていない。

送ったと考えられる人物は1人。


────────恭哉、だ。


ガチャ……

部屋の扉が開き、恭哉が部屋に入る。

「あぁ、緋芽菜起きてたんだ。」

「起きてたも何もLINE勝手に送った?
私泊まるつもりなんてないんだけど。」

聞きたかったことを単刀直入に問う。
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