遠距離なんて気にしないッ!!!!
ちょっと怖いしやだなぁ……。

春川くんは堂々と私の隣の席まで来て
椅子に座る。

「ねーねー、名前は?」

もしかして、私に話しかけてる?

「あれ、無視?」

嫌なんだけど。話したくない。無理。

だめだ。手が震えてきた。

「あ、私?柊沙愛だよ!よろしくね!
この子は朔来緋芽菜。
少し風邪気味だからそっとしておいてやってよ。」

沙愛が少し強引に入ってきてくれたから
助かった。

「朔来と柊な!OK覚えた!
てか風邪気味とか大丈夫かよ?」

余計な心配いらない。とにかく黙ってて。

私は言葉を発したくなくて頷いた。

「そっか、無理すんなよ!」

と元気に言い残して友達の所へ行った。
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