毒舌王子に誘惑されて
翌日。
シワが目立たない淡いブルーのニットに動きやすい白のパンツ。
いざとなったら走れるローヒールのパンプスで私は出勤した。
気合いを入れて朝早く来たつもりだったけど、すでに隣の佐藤さんが先にきていた。
「おはようございます」
「おー、美織ちゃん。 早いね」
「佐藤さんこそ、早いですね」
「あ、俺は帰ってないだけ。 ほぼ、ここに住んでんだよね」
佐藤さんはすごいことを何でもないようにさらりと言い放った。
よく見れば、佐藤さんの机の下には海外にでも行けそうな大きなボストンバッグが置いてある。
ファッション誌だって激務だったけど、週刊誌はその比じゃないようだ。
佐藤さんは何枚ものグラビア写真を机に並べ、真剣に見比べていた。
再来週号の表紙だろうか。
「あの、どうやって選ぶか教えてもらえますか?」
私の言葉に佐藤さんは少し驚いて、けど細い目をより細くしてニコリと笑ってくれた。
「美織ちゃんなら、どれを選ぶ?」
佐藤さんに逆に問いかけられ、私は写真を見比べた。
被写体は清純派アイドルのナオだ。
綺麗な黒髪とつぶらな瞳が印象的だった。
私はポージングが綺麗でスタイルが良く見える写真を手に取った。
うん、笑顔も爽やかだし。
「これかな?」
「なるほどね〜。 俺はこっちとこっちで迷ってる」
佐藤さんが指差す写真は・・
1枚はお腹の肉がたるんでみえる。私がナオなら絶対に選んで欲しくない。
もう1枚は、目が細く見えてせっかくの可愛い顔が台無し。
シワが目立たない淡いブルーのニットに動きやすい白のパンツ。
いざとなったら走れるローヒールのパンプスで私は出勤した。
気合いを入れて朝早く来たつもりだったけど、すでに隣の佐藤さんが先にきていた。
「おはようございます」
「おー、美織ちゃん。 早いね」
「佐藤さんこそ、早いですね」
「あ、俺は帰ってないだけ。 ほぼ、ここに住んでんだよね」
佐藤さんはすごいことを何でもないようにさらりと言い放った。
よく見れば、佐藤さんの机の下には海外にでも行けそうな大きなボストンバッグが置いてある。
ファッション誌だって激務だったけど、週刊誌はその比じゃないようだ。
佐藤さんは何枚ものグラビア写真を机に並べ、真剣に見比べていた。
再来週号の表紙だろうか。
「あの、どうやって選ぶか教えてもらえますか?」
私の言葉に佐藤さんは少し驚いて、けど細い目をより細くしてニコリと笑ってくれた。
「美織ちゃんなら、どれを選ぶ?」
佐藤さんに逆に問いかけられ、私は写真を見比べた。
被写体は清純派アイドルのナオだ。
綺麗な黒髪とつぶらな瞳が印象的だった。
私はポージングが綺麗でスタイルが良く見える写真を手に取った。
うん、笑顔も爽やかだし。
「これかな?」
「なるほどね〜。 俺はこっちとこっちで迷ってる」
佐藤さんが指差す写真は・・
1枚はお腹の肉がたるんでみえる。私がナオなら絶対に選んで欲しくない。
もう1枚は、目が細く見えてせっかくの可愛い顔が台無し。