毒舌王子に誘惑されて
センスが良くて美人揃いのサブリナの編集部員達。
最新の加湿器とお洒落なソファのある仕事場。
通い慣れたモデル事務所や撮影スタジオ。
全てに泣く泣く別れを告げて、2つ上のフロアの週刊リアル編集部に向かう。
どんなに不満があっても、納得いかない人事でも仕方ない。
会社の、白英社の社員である以上、文句は言えないのだ。
そう自分に言い聞かせて、リアル編集部に足を踏み入れた。
「サブリナ編集部から異動してきました佐藤 美織です」
目の前にはなかなか衝撃的な光景が広がっていた。
食べ終わったカップラーメンの容器、飲みかけのペットボトル、随分と古い日付の新聞などなどが誰の机にも散乱している。 床には丸めた、おそらく書き損じの記事が転がっていた。
ものすごく汚いうえに嫌な匂いまで漂っているこの場所が、今日から私の職場になるのか・・。
唯一、物が置いていないデスクを見つけ、自分のものだろうとあたりをつけて腰をおろした。
「どーも」
「よろしくお願いしまーす」
両隣からやる気のない挨拶が返ってきた。
私は右隣の男をちらりと観察する。
もじゃもじゃの髪に小太りの体型。
どこで売ってるのかと問い詰めたくなる変なロゴのトレーナーを着ている。
はっきり言って年齢不詳。
ふと、彼のPCに目を向ければデスクトップはロリ系巨乳アイドルとして人気の
愛川 まなみ。
・・・どんなに努力しても、絶対に気が合いそうにないわ。
最新の加湿器とお洒落なソファのある仕事場。
通い慣れたモデル事務所や撮影スタジオ。
全てに泣く泣く別れを告げて、2つ上のフロアの週刊リアル編集部に向かう。
どんなに不満があっても、納得いかない人事でも仕方ない。
会社の、白英社の社員である以上、文句は言えないのだ。
そう自分に言い聞かせて、リアル編集部に足を踏み入れた。
「サブリナ編集部から異動してきました佐藤 美織です」
目の前にはなかなか衝撃的な光景が広がっていた。
食べ終わったカップラーメンの容器、飲みかけのペットボトル、随分と古い日付の新聞などなどが誰の机にも散乱している。 床には丸めた、おそらく書き損じの記事が転がっていた。
ものすごく汚いうえに嫌な匂いまで漂っているこの場所が、今日から私の職場になるのか・・。
唯一、物が置いていないデスクを見つけ、自分のものだろうとあたりをつけて腰をおろした。
「どーも」
「よろしくお願いしまーす」
両隣からやる気のない挨拶が返ってきた。
私は右隣の男をちらりと観察する。
もじゃもじゃの髪に小太りの体型。
どこで売ってるのかと問い詰めたくなる変なロゴのトレーナーを着ている。
はっきり言って年齢不詳。
ふと、彼のPCに目を向ければデスクトップはロリ系巨乳アイドルとして人気の
愛川 まなみ。
・・・どんなに努力しても、絶対に気が合いそうにないわ。