吸血鬼に甘い鎖を
古い屋敷と少年

解除

「…本当にこんなところに住むの??」




私の目の前にある大きな門の
向こう側には、
木のツタが張りまくった超ボロな
お屋敷があった。





私は七海 咲(ナナミ サキ)。
両親の都合でこの家に住むことになったんだけど・・






「…これ、家じゃないでしょ」


明らかに超オンボロじゃんっ!
なんでこんな家しか見つかんなかったのっ!?





だったら普通にマンションとか
借りてたほうがよかったよ…






愚痴りながらも門の扉を開いた私。
『ギィィ...』って

なんか嫌な音がして錆びた門が開いた。




「…最悪ッ」






そう言って、真っ赤な扉を押した。
< 1 / 168 >

この作品をシェア

pagetop