吸血鬼に甘い鎖を
ユメカガミ
約束と賭け
吸血鬼の国、ヴァンペトリー。
2回目の訪問のはずなのに
お城には来たことがなかったからか
新鮮だった。
ヒュンッ。
クロト君の一振りで
一気に景色が変わる。
「こ、これは!?
…お、王子ですか?」
お城の雰囲気そのまんまに
兵士の人や使用人さんが
驚きまくってる。
その人だかりの中に、
白いレースがかかったベッドに
横たわる女性がちらっと見えた。
「ねぇっ、クロト君!
あれがリリーナさん?」
『…ああ。
前より痩せたな』
苦々しげにつぶやいて近づいていく。
「な、なぜここにおられるのですか王子!
…それに、リヴィア様まで!!」
リヴィア君が制して
軽く事情を説明する。
「…先を急ぐ。
今は陛下に知らせるより
そっちを優先させろ」
…やっぱり急ぎたいよね。
大切な人なんだろうし…。
なんて構えていたら
今度は私に向かって驚きの目が
放たれる。
「…なっ!!
人間の娘が…!!!」
「…え」
2回目の訪問のはずなのに
お城には来たことがなかったからか
新鮮だった。
ヒュンッ。
クロト君の一振りで
一気に景色が変わる。
「こ、これは!?
…お、王子ですか?」
お城の雰囲気そのまんまに
兵士の人や使用人さんが
驚きまくってる。
その人だかりの中に、
白いレースがかかったベッドに
横たわる女性がちらっと見えた。
「ねぇっ、クロト君!
あれがリリーナさん?」
『…ああ。
前より痩せたな』
苦々しげにつぶやいて近づいていく。
「な、なぜここにおられるのですか王子!
…それに、リヴィア様まで!!」
リヴィア君が制して
軽く事情を説明する。
「…先を急ぐ。
今は陛下に知らせるより
そっちを優先させろ」
…やっぱり急ぎたいよね。
大切な人なんだろうし…。
なんて構えていたら
今度は私に向かって驚きの目が
放たれる。
「…なっ!!
人間の娘が…!!!」
「…え」