吸血鬼に甘い鎖を
「クロト―――――ッッッッ!!!!!」




シュンっと


いきなり何もないところから
大声とともに人が現れる。




「わぁっ!?」


ひ、人が出てきたッ!?



『でやがったなッ。

離れろッ!!!』


クロト君はキバむき出しで
怒ってる。



リヴィア君はにやにや
笑いながらその光景を見ていた。





黒色のつやつやした髪の毛。


どう見てもクロト君より
年上なんだけど
はっきりした年齢が読めない…。



でも現実にいたら
めちゃめちゃモテると思う!!


それくらいきれいな人なんだ。



真っ白な透き通るような肌に、
額には赤い石が埋め込まれている。



目は嬉しそうに笑っているけど
ときどき見え隠れする赤色の瞳…。






…誰かに似てるなぁ。



うーん、と悩んだところで
謎の男の人がこちらに気づく。




「…おや?

そちらは人間界の人だね。


おまえが連れてきたのかい?」
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