吸血鬼に甘い鎖を
『…そうだ』
散々抱擁されて
うんざり顔のクロト君が
うなだれて言った。
「…ね、ねぇ。リヴィア君。
あの人誰なの?」
横にいるリヴィア君は
クックと笑って
「…ああ、そうか。
陛下、そろそろクロトを
放してやらなければ」
なだめるようにそう言うけど
謎の人物は首を振った。
「…嫌だ。
放せばクロトはまた帰っていくだろう?」
…まるで拗ねた子供みたいだなぁ。
それすらも画になるのだから
不思議だ。
「大丈夫ですよ。
今日はこの人がいますから
きっと逃げません。
それに、クロトがいなければ
リリーナの話もできないでしょうし」
らしいことを言って
おさめてるみたいなんだけど
私には何の事だかさっぱりわからない。
「…逃げるなよ、クロト」
『…はいはい、わかったって』
その言葉を聞いてやっと
納得したのか
しぶしぶその腕を放した。
散々抱擁されて
うんざり顔のクロト君が
うなだれて言った。
「…ね、ねぇ。リヴィア君。
あの人誰なの?」
横にいるリヴィア君は
クックと笑って
「…ああ、そうか。
陛下、そろそろクロトを
放してやらなければ」
なだめるようにそう言うけど
謎の人物は首を振った。
「…嫌だ。
放せばクロトはまた帰っていくだろう?」
…まるで拗ねた子供みたいだなぁ。
それすらも画になるのだから
不思議だ。
「大丈夫ですよ。
今日はこの人がいますから
きっと逃げません。
それに、クロトがいなければ
リリーナの話もできないでしょうし」
らしいことを言って
おさめてるみたいなんだけど
私には何の事だかさっぱりわからない。
「…逃げるなよ、クロト」
『…はいはい、わかったって』
その言葉を聞いてやっと
納得したのか
しぶしぶその腕を放した。