吸血鬼に甘い鎖を
…なんかすごいこと
いっちゃってない?リリーナさん…。
嫌な言い方をしているのに
やっぱりきれいに見えるのは
王族の人だからかな?
「…し、しかしなぜ
姫様はこのようなことを!?
普通に城へと入られれば
よいのに…」
「【印】を結ぶのを止めるためです」
「…な、なんですと!?
あれは王家の大切な儀式!
いくら姫様であろうと、
立ち入る権利はもちえておりませんよ!?」
静かに頷き、リリーナさんは
私に向けて笑った。
「知っています。
でも私は、この方の味方ですから」
…リリーナさん。
「…二人が結ばれることが
叶わないのは知っています。
普通の道を歩めないことも。
けれどクロト兄が
真に愛することのできる
女性は、咲さんしかいないと
私は思うんです。
だから…」
「…その二人を裂こうというのなら
どんな手段を使っても、
私は二人を守り抜きます」
いっちゃってない?リリーナさん…。
嫌な言い方をしているのに
やっぱりきれいに見えるのは
王族の人だからかな?
「…し、しかしなぜ
姫様はこのようなことを!?
普通に城へと入られれば
よいのに…」
「【印】を結ぶのを止めるためです」
「…な、なんですと!?
あれは王家の大切な儀式!
いくら姫様であろうと、
立ち入る権利はもちえておりませんよ!?」
静かに頷き、リリーナさんは
私に向けて笑った。
「知っています。
でも私は、この方の味方ですから」
…リリーナさん。
「…二人が結ばれることが
叶わないのは知っています。
普通の道を歩めないことも。
けれどクロト兄が
真に愛することのできる
女性は、咲さんしかいないと
私は思うんです。
だから…」
「…その二人を裂こうというのなら
どんな手段を使っても、
私は二人を守り抜きます」