吸血鬼に甘い鎖を
「リ、リヴィア君ッ!?」
飛び起きてクロト君から
とっさに離れる。
クロト君は舌打ちしながら
心底嫌そうな顔で
聞いた。
『…何しに来たんだ、おまえ』
「おーぉ。
王子様が怒ってらぁ」
『リヴィア!!』
ようやくやれやれと首を振って、
「はいはい。
おまえにお客さんだぞ、クロト」
…お客さん?
『…別にいい、ほっとけ。
俺は咲と一緒にいる』
そういって後ろから
抱きしめられる。
「わぁッ!
…でもクロト君、
お客さんは会いに行かなきゃだめだよ。
クロト君のために
来てくれたんでしょ?」
『…チッ。
咲がそこまで言うなら
仕方ないな…。
…おい、リリーナ。
咲を頼んだぞ、リヴィアに
任せると何するかわかんねぇからな』
リヴィア君の後ろにいたらしい
リリーナさんに声をかける。
「…リリーナさんッ!?
いつからいたのっ!?」
リリーナさんはくすくす笑って
「実はお兄さまと一緒に
先ほどの一件を見ていたんですけど。
お兄さまが我慢しきれなくなって
ドアを開けたんです」
飛び起きてクロト君から
とっさに離れる。
クロト君は舌打ちしながら
心底嫌そうな顔で
聞いた。
『…何しに来たんだ、おまえ』
「おーぉ。
王子様が怒ってらぁ」
『リヴィア!!』
ようやくやれやれと首を振って、
「はいはい。
おまえにお客さんだぞ、クロト」
…お客さん?
『…別にいい、ほっとけ。
俺は咲と一緒にいる』
そういって後ろから
抱きしめられる。
「わぁッ!
…でもクロト君、
お客さんは会いに行かなきゃだめだよ。
クロト君のために
来てくれたんでしょ?」
『…チッ。
咲がそこまで言うなら
仕方ないな…。
…おい、リリーナ。
咲を頼んだぞ、リヴィアに
任せると何するかわかんねぇからな』
リヴィア君の後ろにいたらしい
リリーナさんに声をかける。
「…リリーナさんッ!?
いつからいたのっ!?」
リリーナさんはくすくす笑って
「実はお兄さまと一緒に
先ほどの一件を見ていたんですけど。
お兄さまが我慢しきれなくなって
ドアを開けたんです」