吸血鬼に甘い鎖を
って事は…



「でばがめじゃんっ!!!」


リリーナさんはまた笑って



「いいじゃありませんか。

未来のこの国を
引き継ぐお二人なんですし。


まぁお兄さまは気が気
じゃないでしょうけど」


リヴィア君はむっつり顔で



「…あたりまえだっ。

俺はまだサキのこと
諦めたわけじゃないんだからな」



『…てめー。

しつこい男は嫌われるってセリフ
知らねぇのか!』



「知るかっ。

別にサキは迷惑がってないだろ」



『俺が迷惑してるんだ!』


…またケンカだよ。



ん?



ちょっと待った、
なんか忘れてるような…。


あっ!!





「ケンカなんかより、さっさと
お客さんとこ行ってきなさい!!!」

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