吸血鬼に甘い鎖を
「結構難しいのかな、これ・・・」



そんなに走る競技じゃないって聞いてたんだけど・・・。



走る競技っていうか、まぁ。
障害物、っていうか。






「はいはーい!こちら、クロト王子の特別ブロマイドですよー!」


「きゃー!これ、限定版のやつじゃない・・・ってきゃああー!」


「残念でしたー。誘惑に引っかかっちゃうような人に、真実の鏡にはたどり着けません」




にこにこと笑っている企画側の人たち。
懲りもせず同じパターンにひっかかり失格になる参加者。




なんだか複雑な心境の私。




「・・・」




うーん・・・やっぱりクロトくんってモテるんだなぁ。



改めてそう思うけど。
ちょっとだけちくちくするのは、しょうがないよね?






「今は、それどころじゃないもんね」




がんばらなくちゃ・・・!





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