吸血鬼に甘い鎖を
『…初めから話さなきゃいけないよな』








クロト君は息をついて
そう言った。











『俺は吸血鬼の
一族でさ。


代々血を受け継いできたんだ。







まぁ難しいことは省略すると
して…






吸血鬼はほぼ不死身。






人間よりずっと寿命が
長いからな。







だけど血がなくちゃ生きてけない。







だからこうして、何年かに一度
『花嫁』を決めるんだ』









…『こうして』?








…『花嫁』?


























『つまり、おまえは
俺の375番目の『花嫁』なんだ』









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