吸血鬼に甘い鎖を
「…えッ!!!」








ほんとに??









目を輝かせた私に
対し、








クロト君は
複雑そうな顔をして
下を見ていた。











『…今はまだ契約を
切れないだろうけど、




新しい相手が現れるなら…










ひとまず【婚約者】と
しておけば、話はつく』









・・・ホ。










よかった…









『ま、俺はおまえを
手放すつもりはないけどな』



一瞬見せた顔とは
裏腹に、
一気にいたずらな表情。









へっ!!??







「な、何それッ!!!」









『そのままの意味だけど?






俺、おまえのこと気に入ったから』







クロト君はクスっと
笑って私の髪に口づけた。
















で、でぇぇぇぇ―――ッッ!!???






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