吸血鬼に甘い鎖を
「…何で!?」









私たちの制服に
身を包み、
偉そうにも着崩して
ポケットに手を突っ込んで
立ってるクロト君の姿。








眼にはカラコン入れたのか、
黒色だったし


キバも隠してるのかわかんないけど、
キュっと口を結んでる。






不機嫌そうな顔は、
私を見つけるなり
イタズラそうに輝いた。








「…どーしてぇ…??」







そんなっ、まさかっ!




私が学校に行くって
いっただけなのに、




たった数時間足らずで
あんなこと出来ちゃうの!?







「…なんっ…!!」






思わず席を立って言いかけたけど、
私は押さえて座りなおす。









「どしたの、咲。



あの少年クンと知り合いー?」










「…なんもない」
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