吸血鬼に甘い鎖を
「重い…」



前が見えないんだけどッ!





よろよろとよろけながら何回か
休む。





立ち止まるたび、腕がびりびりとしびれた。







「ふぅ…」



…クロト君帰ったかな。




鍵は渡してないけど
たぶん入れてるよね…。






…あのとき微妙な返事しちゃったから、
ひょっとしたら…。










「…怒ってる、かな」








『誰がだよ』

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