吸血鬼に甘い鎖を
「ひ、ひゃあぁぁ!?」



振り向くとちょっとむっつり顔な
クロト君がいた。





「な、なんでいるの!?」



びっくりしたじゃん!





『あぁ?おまえを待つために決まってんだろうが』




「…だって私、
片づけやるって言ってなかったよ?」



言わなかったわけじゃないけど…。





いう暇がなかっただけで…。







『…俺様は鼻が効くんだよ。
おまえの血の匂いですぐわかった』




…やっぱり、そこは吸血鬼。





でも…



「心配して来てくれたんでしょ?」




本当に分かっているんなら
先帰っててもいいはずなのに。







『…知るか。
俺様は気が長いから仕方なく待ってやるんだよ』






…ありがとう、クロト君。







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