吸血鬼に甘い鎖を
「…だめっ!」


私の言葉に驚くクロト君。



私は震えながらクロト君を見つめた。





「…クロト君が好きだとか、
そんなことは全然わかんない。


だけど…!



私は、クロト君に死んでほしくないのッ!」





その言葉にクロト君はフッと笑った。



『…ったく、今回の嫁は
ロクなやつじゃねぇな』



…ドキ。







「…ロクな奴って…!!」





そして、クロト君が笑った。





ドキン…!



私の胸が、一瞬高鳴った。








『…お望みどおり、吸ってやろうじゃん』




…カプッ。







「…んッ・・・!」


< 46 / 168 >

この作品をシェア

pagetop