吸血鬼に甘い鎖を
「七海 咲さんです!!」






…はい??




「えぇ!?
咲主演じゃんっ!
すごっ!!」





「えぇと…。
今回の役決めに関しては
先生がお決めになったことなので
文句ならばそちらに…」




「な、なんで私なのッ!?」


ガタンッ。





いすが動く。





みんなが私をじっと見ている。





「わ、私なんかに
お姫様できるわけないし、
第一そんな可愛くないし…」




「やめたいのなら
やめてもらってかまわないわ」


…!!




…そんなこと言われても…さ。






なんだか悪いことしてるわけじゃないのに、
すごく悲しい気持ち…。









なんでだろ…
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