吸血鬼に甘い鎖を
「き、気のせいだよねッ」




この家は私以外、いないはずだし!




それに鍵に目がついてるわけ、
ないもんね。





それでもちょっと気になるから、
私は鍵をポケットにしまった。






――――――――――――――――――




荷物を出していくと、
大きな箱が目にとまった。







「…何、この箱」



めちゃめちゃでかい。





しかもなんか十字架のマーク
入ってる…






まさか…『棺』ッ!!??









…いやいやいやいや。





ありえん、ありえん。







だって死んだ人が
こんなとこいるわけないし!

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