吸血鬼に甘い鎖を
『…さすがの俺でも、
おまえがいるなんて気づかなかった…。

変な気配はすると思ったけどな』



厳しい目つきでリヴィアくんを
見つめ続けるクロトくん。





「しかもいつの間にか
契約してるし。

サキは俺が狙ってたっつーのによ」






『じゃあなんでわざわざ
この学校に入ったんだよ。

おまえならいくらでもやり方
あっただろうが。


…どーせ俺の邪魔したかったんだろ』



リヴィアはくすっと笑った。




「…ま、それもある。

けど俺マジにサキのこと
気に入っちゃったから、
ちょっと狙ってみた」


でぇえぇえぇええ!?!?




「ま、今回は王子様来たから
見逃してやるよ。

けど次はマジに押し倒すからな?


覚悟しとけ、サキ」




『気安く呼び捨てるなッ!』



クロト君が怒った。




リヴィアくんは笑いながら、
夜の闇に消えていった。
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