吸血鬼に甘い鎖を
次の日。
クロト君と学校に入ると
朝一番に目にしたのは昨日の誰かさん。
「やあ、七海さん。おはよう」
「…あ、うん。おはよう柚王くん」
わぁー…。
相変わらずのさわやかスマイルだぁ。
リヴィア君とは違う
フェロモンってのが出てる感じ?
『よう、柚王。
学校だとポーカーフェイスなんだな』
皮肉交じりにそう言って
クロト君がにやっと笑う。
それにお返しするように、
柚王くんことリヴィア君も
にっこり笑った。
「これは神崎君。
いたなんて知りませんでしたよ。
君には挨拶してないんだけど」
『別に?
俺様がしたかったからしてやっただけだ。
ありがたく思え』
「なんだろう、その口調。
まるで人間じゃないみたいだね」
バチバチ…!!!
…へ、変な火花が散ってるような…。
見なかったことにして、
とりあえず台本を見ながら歩いた。
最近は妙に劇に熱が入っているらしく、
朝から集合して練習することも増えた。
「…セリフ覚えらんないよ~」
私は主役だから、
たくさんセリフを覚えてかなくちゃいけないんだ。
クロト君と学校に入ると
朝一番に目にしたのは昨日の誰かさん。
「やあ、七海さん。おはよう」
「…あ、うん。おはよう柚王くん」
わぁー…。
相変わらずのさわやかスマイルだぁ。
リヴィア君とは違う
フェロモンってのが出てる感じ?
『よう、柚王。
学校だとポーカーフェイスなんだな』
皮肉交じりにそう言って
クロト君がにやっと笑う。
それにお返しするように、
柚王くんことリヴィア君も
にっこり笑った。
「これは神崎君。
いたなんて知りませんでしたよ。
君には挨拶してないんだけど」
『別に?
俺様がしたかったからしてやっただけだ。
ありがたく思え』
「なんだろう、その口調。
まるで人間じゃないみたいだね」
バチバチ…!!!
…へ、変な火花が散ってるような…。
見なかったことにして、
とりあえず台本を見ながら歩いた。
最近は妙に劇に熱が入っているらしく、
朝から集合して練習することも増えた。
「…セリフ覚えらんないよ~」
私は主役だから、
たくさんセリフを覚えてかなくちゃいけないんだ。