吸血鬼に甘い鎖を
「あら、遅かったわね。
七海さん。
もう練習始まってるのよ?」
教室に入ると、柚王君の
ファンクラブメンバーが待っていた。
「あ、ごめん!
ちょっと台本読んでて。
すぐ準備するね」
かばんを置きながら、
小さく聞こえる言葉。
…全く、主役なんだから
もうちょっと自覚持ってほしいわ。
ほんとよ。
柚王くんと一緒にできるからって
調子乗っちゃって。
何様のつもり?
…別に何様のつもりでもないよッ!!
私だってやりたくて
やったわけじゃないもん!!!
「大丈夫?咲。
あいつらいろいろ言ってるけど、
気にしなくて大丈夫だからね」
「うん、ありがと由美ちゃん」
笑顔でにっこり笑いながら
そう答えた。
『…心配すんな。
いざとなったらおまえとの約束、
守るからな』
「クロト君…!!」
どこから来たのか、
ケンカを終えたらしいクロト君が
戻ってきた。
私の肩をそっと叩いて、
安心感をくれた。
「…うん」
七海さん。
もう練習始まってるのよ?」
教室に入ると、柚王君の
ファンクラブメンバーが待っていた。
「あ、ごめん!
ちょっと台本読んでて。
すぐ準備するね」
かばんを置きながら、
小さく聞こえる言葉。
…全く、主役なんだから
もうちょっと自覚持ってほしいわ。
ほんとよ。
柚王くんと一緒にできるからって
調子乗っちゃって。
何様のつもり?
…別に何様のつもりでもないよッ!!
私だってやりたくて
やったわけじゃないもん!!!
「大丈夫?咲。
あいつらいろいろ言ってるけど、
気にしなくて大丈夫だからね」
「うん、ありがと由美ちゃん」
笑顔でにっこり笑いながら
そう答えた。
『…心配すんな。
いざとなったらおまえとの約束、
守るからな』
「クロト君…!!」
どこから来たのか、
ケンカを終えたらしいクロト君が
戻ってきた。
私の肩をそっと叩いて、
安心感をくれた。
「…うん」