吸血鬼に甘い鎖を
「…リアラ。
どこへ行こうというのですか?
もう僕たちをさえぎる物は
何もないのに」
妙に熱烈な柚王君の
セリフと共に、演技もBGMも
流れ出す。
「…いいえ、セウ。
私はお母様たちとの絆を
切ってまであなたと
生きていきたいとは思いません」
割とうまくできた…!?
ここは練習したもんねっ。
「なぜ!?
一緒に来たいといってくれただろう?」
…なんか妙に熱入ってない!?
柚王くん!!
それともリヴィア君!?
「…確かに言いました。
でも、セウ。
私にとって国や、国の民は…。
あなたと同じくらい大切な存在なんです。
彼らは私たちを頼りにして
生きていくのでしょう。
そしてそれを支えるのは、
私たちなのでしょう。
ならば私は、その期待にこたえるだけです」
フ…。
ここでリアラは今までにない
美しい笑みを浮かべるという設定だ。
だけどなかなかこれがうまくいかない。
「はい、カット!!
今日はここまで!」
みんながざわざわと
道具を戻し始めて、
私もほっと息をつく。
「…ふう」
なんか疲れちゃった…。
「やぁ、お疲れ様。
やっぱり日に日にうまくなっていくね」
「あ、柚王くん。ありがと」
にっこりと微笑を浮かべて、
柚王くんがまた言った。
「今の笑顔よかったよ。
でももう少し役自体に
入り込めるといいんじゃないかな。
そうしたらもっときれいな笑顔が…」
『ああ、それは結構。
教えてくれてどうもな』
すると横からさっとクロト君。
「ちょ、クロト君…!?」
「おや、王子様。
毎度毎度のように邪魔をされますが、
今のはきちんとしたアドバイスですよ?
決して変な意味ではありません」
どこへ行こうというのですか?
もう僕たちをさえぎる物は
何もないのに」
妙に熱烈な柚王君の
セリフと共に、演技もBGMも
流れ出す。
「…いいえ、セウ。
私はお母様たちとの絆を
切ってまであなたと
生きていきたいとは思いません」
割とうまくできた…!?
ここは練習したもんねっ。
「なぜ!?
一緒に来たいといってくれただろう?」
…なんか妙に熱入ってない!?
柚王くん!!
それともリヴィア君!?
「…確かに言いました。
でも、セウ。
私にとって国や、国の民は…。
あなたと同じくらい大切な存在なんです。
彼らは私たちを頼りにして
生きていくのでしょう。
そしてそれを支えるのは、
私たちなのでしょう。
ならば私は、その期待にこたえるだけです」
フ…。
ここでリアラは今までにない
美しい笑みを浮かべるという設定だ。
だけどなかなかこれがうまくいかない。
「はい、カット!!
今日はここまで!」
みんながざわざわと
道具を戻し始めて、
私もほっと息をつく。
「…ふう」
なんか疲れちゃった…。
「やぁ、お疲れ様。
やっぱり日に日にうまくなっていくね」
「あ、柚王くん。ありがと」
にっこりと微笑を浮かべて、
柚王くんがまた言った。
「今の笑顔よかったよ。
でももう少し役自体に
入り込めるといいんじゃないかな。
そうしたらもっときれいな笑顔が…」
『ああ、それは結構。
教えてくれてどうもな』
すると横からさっとクロト君。
「ちょ、クロト君…!?」
「おや、王子様。
毎度毎度のように邪魔をされますが、
今のはきちんとしたアドバイスですよ?
決して変な意味ではありません」