吸血鬼に甘い鎖を
「く、クロト君ッ!??」



『…なんでそんな
びっくりしてるんだよ』



「い、いえ。別に…」



クロト君も寝れなかったみたいで
複雑そうな表情で
私に寄りかかる。





『…俺、おまえのこと好きだ』



ドキン…




何度言われても、
常に重く響く言葉。



こんな風になるのは、
きっとクロト君しかいない。




『そーだっ!


俺咲に見せたいもんがあるんだよ!』



…へ?



いきなりのテンションアップに
ちょっとびっくり。




さっきまでめちゃめちゃシリアスな
空気だったのに
クロト君が嬉しそうににっこり笑っている。







「…う、うん。
見せたいものって?」




『へへん。驚くなよ?』




そういって、マントで
私の体を包んだ!!!
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