吸血鬼に甘い鎖を
「…あそこ?」





鍵の光がさしてるのは、
さっきの、鍵が落ちてた部屋のドア。








「…マジで」






あそこにだけは
行きたくなかったんだけどッ…!!







逃げ出したい気持ちを抑えて、
私は鍵を握りしめて
歩き始めた。










ドアの前にたつと
光が一層強くなって、
熱さも増した。









「…何が、あるの?」










怖い。怖くてたまらない。







だけど…










「お母さん、お父さん。

私に力をください…」
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