吸血鬼に甘い鎖を
「…クロト君ってバカだね」



『はぁっ!?
なんでそうなるんだよっ!!



俺今めちゃくちゃいい事
言っただろうがッ!』



エアーダンスの音楽が
停止して、クロト君が
猫のように噛みついてくる。




「…さぁねぇ。


アホっぽいこと言ったのは
確かだと思うけど」



『咲ィィっっ!!!』



赤色の目が
小さく威嚇して、
口元からもググッと
キバが伸びてくる。





「わかったってっ!

でもまぁ、とりあえず戻ろうよ!

明日も学校あることだし」



『…リヴィアに会うためかよ』



本気の吸血鬼モードが
とりあえず解かれて、
クロト君が疑いの目で見つめてくる。






「誰もそんなこと
言ってないでしょ!?」



まだひきずってるのっ…?



『…どーだかな』




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