吸血鬼に甘い鎖を
「…ちょっと!
強く抱きこみすぎだよッ!

あんまり強くしないでッ」


クロト君に怒られちゃうよ~…!!



みんなに聞こえないくらいの
小さな声でそう言うと、




「ん?
あいつがヤキモチやくって
いうんなら、もっと見たいって
思うのがライバルの本音だけど?」



この性悪吸血鬼ッ!!!



そう思いつつも
演技を続けなければと
セリフを続ける。





「…いいえ。

やっぱりあなたのことが
忘れられなくて…。


…セウ。


この前言ったこと、許してほしいの。


…私はあなたと一緒に生きていきたい」



ほぼ棒読みに近い形で
読んでるけど、クロト君には
全然伝わってないっ。




今にもリヴィア君に
飛び掛りそうな勢い。





「…リアラ。

いいんだよ、誤らなくて。

改めて、僕にとって君が
どれだけ大切なのかわかったんだから」


対するリヴィア君は
さらに熱っぽい口調で話す。



ヒィィ…!!!!




早く終わって~!!!




「…セウ…」


「…リアラ…」



そうして二人抱き合い、
終わるはずだった…。





ガシャァーン!!!!!!!!!!!


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