吸血鬼に甘い鎖を
「…だから俺はもう用済みってことか?」



「…そうじゃないよ。

でも私はクロト君が好きなのッ。


だからリヴィア君の気持ちには、
答えられない…」



…でもリヴィア君は
どうしてここまで
私を…?



クロト君をいじめに来ただけなら
もっと別の…。




本当に、私が好きなの?




リヴィア君は腕を離そうとはしないで
そのままギュッと強くする。




「り、リヴィア君っ」



離して~…!!!




でも押しても押しても
リヴィア君はぴくりともしない。




「…おまえがなんていったって
俺はおまえを連れて行く。


…ヴァンペトリーに」



えぇっ!?!?!?




「な、なんで私が行かなきゃいけないのっ!?」




「吸血鬼はな、
花嫁を代々連れて帰るのが
ならわしなんだ」





「だからっ、私はクロト君が…!!!!」




あー、もうっ!



何回言えばわかるのッ!?
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