恋に目覚めたシンデレラ

驚いて跳ねあがった心臓を落ち着かせようと胸に手をあて深呼吸。
よし大丈夫……
あ~やっぱりダメ~。
目の前に滉さんの裸体がちらつく。


ど、ど、どうしよう……晃さんの裸見てしまった。
しかもガン見で!
いやあぁぁ!!


誰もいないサンルームで絶叫しそうになって口を押さえる。
深呼吸して……落ち着け私。
周りは寝静まっている頃、叫んだら隣近所の迷惑になってしまう。

スゥ……ハァ……スゥ……ハァ――――。何回か繰り返し漸く落ち着いてきた。
よし!!
とりあえず今は洗濯物を干さないとだよね。
ようやく干し終わり部屋に戻りベッドに潜り込むが。


「はぁ……ちっとも寝れない……」

こんな時間に入浴しているとは思わなかった。

しかも晃さんの裸
引き締まった体だったなぁ……。
毎朝走っているから?
……さっきから脳内に晃さんの裸体がちらついて、ちっとも消えてくれない。

全然眠れないよ。


一緒に住むって事は……こういうこともあるんだよね。
これからもこんなことがあるならとても心臓もたない。

これを機に男の人の体を見ても平気になるように慣れればいいのか。
ムリ、ムリ、無理~。
慣れるわけない!


明日……顔を会わせずらい。







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