恋に目覚めたシンデレラ
「沙織ちゃん、その事だけどもう直ぐ仕事が始まるし話すと長くなりそうだからお昼の時に話すね」
「二人の仲に進展があったって事ですね。
お昼休みですね解りました。そうですか、ついに葵さんにも……」
沙織ちゃんは多分誤解してる。
「多分、沙織ちゃんの思っているのとは違うと思うよ」
「もう葵さん、照れないでいいですよ。話しはお昼休みまで待ちます。シンデレラストーリーじっくり聞かせて下さいね」
やっぱり誤解してる。
お昼休み
何があったのかを沙織に話すと唖然とした顔で聞いていたのになぜか途中からキラキラと目を輝かせていた。
「……ビックリしました御曹司って行動派なんですね。凄いですよね、御曹司からの告白から始まって今度は同棲それから西園寺グループの御曹司、西園寺滉の婚約者なんですよね」
「沙織ちゃんフリだよフリ……3ヶ月後には私は豪邸から出ていくしそうなったら滉さんとは友達でいられるかも解らない」
「何でそうなるんですか。御曹司に恋人になってほしいと言われたんでしょう?本当に婚約するかもしれないじゃないですか」
私は恋人としても婚約者としても堂々と滉さんの隣に立てるようなものなんて何も持ってない。
滉さんは周りにいないタイプだから珍しかっただけ私の事なんてその内飽きる……。