藍色の瞳





え、今ので理解したの!?






店員さんエスパーですか?






そんなことを考える私は店員さんに試着室に連れていかれ






「少々お待ちください」






一人になってしまった






試着室にある鏡






そこに写った自分を見て気がついた






「……髪の毛」






昨日シャワーを浴びてないせいで、髪の毛の色を落とせていない事に






スプレーのダークブラウン色が落ちかかり、元のミルキー色に戻りつつある部分が見え隠れしている






……かっこ悪






こんなので外を歩いてたのは恥ずかしすぎる…






「お待たせしましたー」






!?






戻ってきた店員が持ったかごには大量の服






まさか…






「それではごゆっくり」






これを全部試着しろと……






「…ありがとうございます」






普段試着をしない……というか買い物をしない私にとって、それは苦痛の時間だった






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