私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)
まぁ、夏の説明はバカのひと言で充分事が足りるからいいとして…。
え、ルックス?まぁ、整ってる方だよね。瞬の方がモテるけど。学校さえ違ったら夏も相当モテたんじゃないかなぁ?
そんな美男、美女に囲まれた平凡な私。変な意味で目立つ!
え?いじめられないかって?それは大丈夫だよ。
なんでかってことは、すぐに分かるとして、今はやらなきゃいけないことがあるから放置するね。
「秋、俺ミートさんがいい」
「はいはい。おすそ分け狙い?」
「当たり前」
「現金な人はんた~い」
お前もだろって突っ込んだ人!それは、それで。
かりかりと書いている私の手元を見てくる夏に対して、六花はスマホから一切目を外さない。
あ、そろそろ行かなきゃね。