私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

 まぁ、夏の説明はバカのひと言で充分事が足りるからいいとして…。

 え、ルックス?まぁ、整ってる方だよね。瞬の方がモテるけど。学校さえ違ったら夏も相当モテたんじゃないかなぁ?

 そんな美男、美女に囲まれた平凡な私。変な意味で目立つ!

 え?いじめられないかって?それは大丈夫だよ。

 なんでかってことは、すぐに分かるとして、今はやらなきゃいけないことがあるから放置するね。

「秋、俺ミートさんがいい」

「はいはい。おすそ分け狙い?」

「当たり前」

「現金な人はんた~い」

 お前もだろって突っ込んだ人!それは、それで。

 かりかりと書いている私の手元を見てくる夏に対して、六花はスマホから一切目を外さない。

 あ、そろそろ行かなきゃね。
< 12 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop