私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

「ねぇ、秋奈ちゃんそれは女子の問題だよね…?」

「さぁ?私GW忙しいんだよね。ね、瞬」

「あ?…あぁ、そうだな。試合だらけだし」

 取ってつけたように笑った瞬桜は、多分意地悪。

 クラス中の顔色が悪くなった。

「そういう訳だから。部長さんたちによろしくね?」

 にっこりと笑った秋奈は、私の手を握って教室を出る。

 瞬桜と夏樹も一緒だ。

 どこに行くでもなく、すぐに廊下で足を止めたけど…。

「秋、4日は来い」

「え~」

「さっきの貸し」

「ちぇ、その代わり」

「他の部活に渡さない」

「ならいいよ」

 ニコッと笑う秋奈に瞬桜が頭を撫でてる。

 やっぱり、2人は特別。
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