私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)
「お前ら、なに遊んでんだ」
「あ、瞬お疲れ」
「帰るぞ。六花、今日は駅まで送ってく」
部活を終えた瞬桜が秋奈を迎えに来る。
私と夏樹はついで。でも、それでも秋奈も瞬桜も夏樹も私を友達の輪に入れてくれる。
秋奈の支えになりたい。
でも、出来ることなら、瞬桜と夏樹の支えにだって、いつかなりたい。
絶対、言えないけど…。
「六花、行くよ?」
「うん」
秋奈が差し出した手に掴まる。
この手が私を助けた。だから、私は秋奈について行く。
立花side END