私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

「お前らみたいなやつが後輩にいると思うと腹が立つ。そんな風なら今すぐここから消えろ。今回のは、お前らのせいで起きたことだ。どう責任取るつもりだった?秋いなかったら、あいつ出れなかったぞ、試合」

「す、すみません…」

「謝って済むなら、こんなことわざわざ聞かないだろ!自覚ないなら今すぐ帰れ!!」

 瞬桜さんの剣幕に、4人中2人が急に態度を変えて、悪態をついて荷物を乱暴に持って出て行く。

 でも、残りの2人はうつむいたままだ。

「どうした。お前らも帰れよ」

「嫌です…」

「は?」

「嫌です!今まですみませんでした!」

「意識改めて頑張ります!だから、続けさせてください!」

 頭を下げた2人に、瞬桜さんはため息をつくと、俺を見てから、姉ちゃんと一緒に客席に戻った。
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